言語技術とは
私たちが「聞く・話す・読む・書く」という機能を駆使して、
私たちの考えを論理的に構成して、相手にわかりやすく伝えるための
技術です。つまり、コミュニケーションを豊かにする基本技術です。
ところが、この、「相手にわかりやすく伝える技術」は、日本語の
構成そのものに不足があります。空気を読んだり、相手に自分の
お思いや考え(批判的意見を含む)などをを明確・的確に伝える
ことなど美徳が許さないのですが、このようなスタイルの日本語では、
国際舞台で話す英語やドイツ語には成り得ないのです。
国際舞台で通じる英語・ドイツ語を習って、世界中の国で友達を
たくさん作りましょう!
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日本の言語技術教育の不足について
三森ゆりかさん(つくば言語技術教育研究所長)がこの不足を
指摘しました。
三森ゆりか氏が指摘する、私たちに不足する言語技術一覧
1.主語と形容詞の意識
2.一人称・三人称の意識
3.有効な質問の仕方
4.文章の要約の技術
5.情報の分解と解釈
6.情報を分析し解釈した後、批判的に検討して、自分で判断を
下す技術
7.表現力の訓練
1)作文を書くための技術
2)あるものを見たとき、それを見ていない人がせいかくに
そのイメージを描けるように情報を伝達する技術
3)効率的な説明の方法
4)論理的で無駄の無い報告書を書く技術
5)論理的で無駄の無い記録文書を書く技術
6)自分を売り込むための履歴書の書き方
7)小論文の書き方
8)卒論文の書き方
9)議事録の書き方
10)人前でわかりやすくプレゼンテーションをする技術
11)討論や議論の技術
1.相手の主張を聞いて、その論理的矛盾や過不足を
聞き分ける
2.自分にとって有利な方向に議論を展開させる方法
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言語学者:三森ゆりか氏・大津由紀雄氏・鳥飼玖美子氏の言葉
言語を駆使して主張し、説得し、発信するために必要なのは、
説明や描写・報告・記録・議事録などの情報伝達技術や、
論証の仕方・論文のまとめ方・プレゼンテーションの方法、
論文や議論の技術・情報の要約や分析・解釈・批判的検討の技術
を母国語である日本語で訓練することである。
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ドイツ人は子供の時から上記の技術を使った会話や話し合いを
家庭や社会で耳にし続け、小学生からずっとこのような言語
技術を磨いていきます。テレビでも討論番組がたくさんあります。
B2の試験にはプレゼン・討論・問題解決などがあり、上記の
技術が要求されています。どれも即答しなければならないので、
しっかりその準備をしましょう。
自分の意見を持つことが、それゆえ、どれだけ大事か
お解りいただけたでしょうか。
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やりましょう、ドイツ語!話すためのドイツ語を!
「私にはとっても無理!」などと考えることは無用です。
誰にでも出来ます。
特に、大学に席をおきたい方、就職口を探している方、あなたの
言語技術を大真面目に磨いてください。